腰椎分離症・すべり症に関しての解説

2024.02.15

皆さんおはようございます!!

尼崎市で鍼灸整体院をしている山口鍼灸整体院の山口祐輝です。

本日は「腰椎分離症・すべり症に関しての解説」についてです。

腰椎分離症・すべり症とは?

腰椎分離症は腰椎に圧力がかかり骨折することにより生じます。
背骨の一部である腰椎は第1から第5腰椎までの5つの椎骨によって構成されています。この椎骨の前方部分を椎体後方の部分を椎弓といいます。

椎弓の一部は衝撃に弱く、ジャンプや腰をねじるなどの激しい運動の繰り返しでひびが入り、さらに圧力が加わることで疲労骨折を起こすことがあります。これが腰椎分離症です。

好発年齢は10代のスポーツ選手に多いです。スポーツ選手の約30~40%が腰椎分離症であるともいわれています。

ただし、腰椎分離症であっても全ての人に痛みやしびれなどの症状が出る訳ではありません。その当時は無症状で40代50代など年齢を重ねてからその影響を受ける方もいます。

分離すべり症とは、腰椎分離症などの骨の分離が引き金となり腰椎が前方や後方にずれる病気です。これにより神経が圧迫され腰痛が引き起こされます。腰椎分離症は突然発症するという訳ではなく、腰椎分離症を発症し、それが進行して分離すべり症になるのが一般的です。

症状

腰椎分離症・すべり症になると様々な症状を呈します。
  • 腰痛
  • お尻~ふとももにかけての痛みやしびれ
  • 腰を後に反らすと痛む
  • 筋力低下
  • 感覚異常
  • 排便、排尿障害

一般的な原因

一般的に腰椎分離症・すべり症の原因として言われているのが、

  • 加齢
  • 労働環境
  • 交通事故やコンタクトスポーツなどの強い衝撃
  • 若年期のスポーツ活動で体を捻る動作を頻繁に行う

これらが原因となり、腰痛やしびれ症状などが生じると考えられています。

検査法

腰椎分離症・すべり症であるかを判断する為の検査としてはレントゲン・MRI・CT・神経根ブロックが主となります。

一般的な治療・対処法

検査で腰椎分離症・すべり症と診断されて治療が必要となった場合、このような対応が一般的です。

  • 痛み止め
  • 神経ブロック注射
  • 湿布
  • 牽引治療
  • マッサージ
  • 電気治療
  • 温熱治療
  • 装具固定
  • 運動療法
  • 手術

腰椎分離症は基本的に保存療法で経過を見るのが一般的です。ただし、骨折の程度が酷い場合や腰椎(腰骨)が前方に滑る分離すべり症を併発している場合は保存療法だけで完全治癒に至る事はありません。こういっ場合は手術療法を検討します

手術は「脊椎固定術」「腰椎後方除圧術」の2種類があります。

脊椎固定術
椎骨(腰骨)を安定させるために脊椎(背骨)をプレート、スクリュー、ロッド、スペーサーといった医療器具を使って固定する方法

腰椎後方除圧術
神経を圧迫している椎弓(腰骨)の後方部分や靭帯や関節の突起の一部を取り除く手術

当院での治療の考え方

当院での腰椎分離症・すべり症に対する治療の考え方をお伝えします。

簡単に言うと、腰椎分離症・すべり症の原因は「筋肉の問題」です。
筋肉が正常であれば痛みやしびれは生じませんが、筋肉の状態が悪くなることで痛みやしびれが生じます。
その筋肉の問題を操体法(神経筋無痛療法)で施術することで改善させ、お悩みを改善へと導いていきます。

これが当院の治療の考え方ではありますが、これだけでは中々理解出来ないと思いますのでもう少し詳しく解説していきますね!

理想的な筋肉の状態とは?
・ガチガチに凝り固まっていない
・動かしても痛みが出ない
・しっかり力が入る
・筋肉を使っていない時はフワフワで柔らかい
・血流が沢山流れている
・いつまでも若々しく動ける

まるで赤ちゃんのような「もちもちで、ふわふわ」そんな柔らかい状態が理想です。
肩こり、頭痛、膝痛など、どのような症状であっても症状が出ている方は筋肉の状態が悪いです。

痛みやしびれがある方の筋肉を触ってみてください!
ほぼすべての方の筋肉がカッチカチに固くなっているはずです。
反対にフニャフニャで全く力が入っていない筋肉もあるはずです。

運動中や重い物を運んだりする動作中は筋肉が固くなるのは正常です。
しかし、座っているだけなのに、寝ているだけなのに、立っているだけなのに筋肉がカッチカチになっている。活動中、食事中、寝ている時など常に筋肉がカッチカチになっていませんか?
これは自分では脱力が出来なくなってしまっている状態なのです。

このように必要な時に筋肉が力を発揮して体を支えたり、筋肉を緩めてリラックスさせたいのに出来ない状態が続く事で、一部の筋肉や関節に過剰に負担がかかります。
そうすると、血液やリンパの流れが悪くなるので痛みやしびれが生じているのです。
更に関節は血液やリンパの流れが悪いので栄養が来ず、関節が変形していく原因にもなってしまいます。

これを知らない方が、筋肉がカッチカチになっているからマッサージをして緩めよう!と考えたり、筋肉が無いからだ!と筋トレを一生懸命頑張ろうと考えます。

これらを行なうのは決して悪い事ではありません。
久しぶりに運動して全身筋肉痛でカッチカチになってしまった!とか、運動中や仕事中にもっと力が付けばもっと良いパフォーマンスや効率が上がるのに!などの状況の方とは相性バッチリだと思います。

腰椎分離症・すべり症による半年以上の痛み・しびれがある方は話が違ってきます。

過去の怪我や生活習慣により脳がカッチカチの状態やフニャフニャの状態が正常であると認識してしまっているのです。

湿布や飲み薬、温熱・電気治療、マッサージやストレッチなどでは根本改善には至らないのです。

今までにこんなことありませんでしたか?
整形外科や整体、接骨院などで治療をして貰ってその時は良くなった気がしたけど、直ぐに元に戻ってしまった・・・。これなんでだと思います?

脳の認識が間違っていることで症状が出ているので、筋肉を一生懸命何度緩めても根本原因が変わることはありません。だから直ぐに戻ってしまうのです。

当院の操体法は、非常にソフトな施術なので赤ちゃんやお年寄りの方でも安全に受けられますし、短時間で体の変化を感じることができるので、ビックリされる方が多いですね。

比較的症状が軽い状態であれば、筋肉を緩めるだけでも改善する可能性はあります。

もし、そのような治療は既に過去に行ってきたよ!だけど、どこに行っても中々改善せず、気づけば半年以上経過してしまった・・・。

もうそろそろ、体も心も限界かも?!
だから早く、何とか改善したい!とお考えの方は一度ご相談頂ければと思います。


注意点 

症状の出かたによっては、保存治療や整体・鍼灸などでは改善が出来ないケースがあります。もし、下記の様な症状があるのであれば至急医師による診察を受けてください。

  • 運動麻痺や感覚麻痺(力が全く入らない。肌を触れても触れてる感覚が何もない)
  • 膀胱直腸障害(排尿困難、残尿感、排尿の勢い低下、頻尿、失禁、夜尿、突然の強い尿意、便意が無い、便失禁)
  • 歩行困難

このような症状が出る場合は早急に手術などの外科的治療が必要な可能性があります。

腰椎分離症・すべり症は症状が進行すると手術すらもできなくなる場合もあります。遅くなればなるほど、改善が難しくなりますので早めの行動をお勧めします。

 

山口鍼灸整体院では、腰痛の患者さんに対して数百人施術をさせて頂き、施術後は皆さん笑顔で帰宅されることが多く安心して日常生活を過ごされる方が多くおられます。

治療院に来るのが難しい方には訪問し施術を行っております。

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