朝の腰痛を解消するための対策についてパターン別に解説していきます
「朝起きると腰が痛い」
「すぐには起き上がれないから少し体操してから起きる」
「腰が痛くて目が覚めます」
「毎朝腰が痛いのは当たり前です」
そんな方々が多くいらっしゃいます。
ここでは、すぐに実践できる寝起きの際の腰痛について腰痛のパターン別に解説していきます。
寝起きの際に腰が痛くなる原因
- 寝る姿勢がリラックスできていない
- 寝具やベッドが合わない
- 長時間寝すぎ
- 活動しない状態が長時間続くため、筋肉は硬くなりやすい傾向になる
- 血流も日中よりは悪い
- 体温が低下するので冷えている
これらにより、筋肉は固まりやすく、血流も悪く、体も冷えているため痛みが出やすい条件が揃っているわけですが、これらを改善するには元々の腰痛の原因を改善しなければいけないため、それよりも、すぐに対処法として実践できることを紹介していきます。
寝起きの腰痛の種類
寝起きの際の腰痛には大きく分けてパターンが3つある。
- 腰が痛くて目がさめる
- 目が覚めて気がつくと腰が痛い
- 起き上がろうとすると腰が痛い
ですが、起き上がって動き始めて、歩き始めると腰痛が軽くなるというのは共通した特徴として挙げられる。
「起き上がる前に体操してからじゃないと動けないから体操してから起きる」
という方もいらっしゃると思いますが、つまり、動くと楽になるということです。
であれば、鉾になったままの姿勢で体を動かしてあげれば楽になるということ。
寝起きの腰痛 パターン別による対処法
1、腰が痛くて目がさめる場合の対処法
目が覚めた時にはすでに痛い。
この場合は痛いの程度が強いことが考えられるので、無理に動こうとせず、痛くないところからアプローチする。
足首、手指、肘、首、肩など痛くないところから動かしてあげることがポイント。
右の腰が痛ければ、左の足首、左手のように痛い部位とは離れた場所から順に動かしていくと不安がなく動かしやすい。
遠い部位を動かすことにどんな意味があるかというと、離れた部位を動かしているようでも、動かせば連動して背中、腰も動いているからです。
そのように意識してやってみるとその動きを感じることができるはずです。
バターの固まりを外側から溶かしていくイメージです。
少し動けるようになったら以下の対処法に進んでください。
パターン2 目が覚めて気がつくと腰が痛い場合の対処法
目がさめると思い出したように腰が痛くなるケース。
やり方が3パターンあるので試してみてやりやすいものを選択していってください。
①うつ伏せで片足を横に曲げる(カエル足)
うつ伏せの状態で左右どちらかの足を骨盤のあたりまで曲げていく。
曲げていく順番はやりやすい方から行っていく。
時間をかけながら交互にゆっくり繰り返す。(どちらかが極端にやりにくい場合はやりやすい側だけでOK)
片足で平泳ぎをするような姿勢。(カエルの足)
股関節とお尻の筋肉の動きを意識しながら行うとさらにいいです。
②仰向けで足を抱きかかえる
仰向けの状態で両膝を抱きかかえる。
その姿勢を5〜10秒程度キープして元に戻す。
片足づつでもOK
5〜10回くらいを目安に繰り返す。
腰から背中の動きを意識して行うとさらに効果的です。
③仰向けで膝を倒す
仰向けで両膝を90度に曲げて膝を立てる。
両膝を軽くつけたまま左右に倒す。
痛い場合は軽く膝を傾ける程度に。
膝、腰の力を抜くイメージで。
10回くらいを目安でOK
いずれのやり方も回数や時間に決まりはないので、やりたい感覚に任せて実施してください。
また、目的としては筋肉を伸ばすストレッチでなく、筋肉を軽く動かしてリラックスさせるための動作です。
そのため、力を抜いて行ってください。
痛いと感じる手前の角度や動きで止めることです。
ストレッチではないので、頑張って伸ばしてしまうと逆効果になる場合もあるので注意しましょう。
パターン3 起き上がる時に腰が痛くなる場合の対処法
起き上がろうとして腰に力を入れると痛くなるケース。
起き上がる動作の途中で痛くなるわけだから、腰を使わないで起き上がればいい。
<横向きになってから起き上がる>
横向きになり、両腕の力を使って起き上がる。
腰が痛い人ほど、仰向けの状態から腰の力、腹筋の反動で起きようとする人が意外に多い。
まとめ
ここで紹介したのは、痛い場合の対処法であって、痛み自体の改善法ではない。
しかし、痛みを感じる習慣ときっかけに対処することができれば、毎朝の不安が解消されるはずです。
「痛くなったらどうしよう」という不安が「痛くても大丈夫」という自信につながれば、結果的に腰痛も改善されていきます。